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三塁手荻原の横を速い打球が抜けていく。
あー、三遊間だぁ。と誰もが思うその先に安藤がいる。
三塁後ろの深いところで伸ばしたグラブに打球を納め、そのまま体を入替えて一塁へ送球する。
無理な体勢から、無理な送球。山形のボールを、一塁野島が目一杯踏ん張り呼び込む。
たまたま追いついたんじゃない。
レフト前だ、と思った打球がショートライナーになる。
三塁の直ぐ後ろだ。
なぜそこにいるんだ??と思うところに安藤がいる。
偶然じゃない。
試合中、ショート安藤にカメラを向ける。
望遠レンズでアップで捉え、安藤の動きだけを追ってみる。
腰を落とした安藤が次の瞬間動き出す。
コンマ何秒か遅れて打球音が続く。
ボールの音が聞こえる時には、2歩は打球の方向へ移動している。
だから、三塁後ろでショートライナーが取れる。
感ではない。
逆を付かれていることを観ることがほとんどない。(たまにあるけど。。たまにね。)
どんなに若い選手の動きが速くても、
バッターが打ってから動くのでは、2歩先にいる安藤とは競争にならない。
三遊間へ飛ぶ強打を三塁の後ろで追い着き一塁へ投げることができる選手を他に知らない。
知らないだけかもしれないけど。
安藤選手は、やはり30を越えた今でも世界最高のショートストップだと本気思う。
世界最高のショートだけど、2塁はどうだろーーー。
ジャパンカップでアメリカ戦の1点目を見た時に、センターへ何本も抜かれるのを観た時に、さらに思った。
2塁だったら他にもいる。
そう感じて、なぜ世界一のショートをショートで使わないんだろう?と疑問に感じた。
でもね。
安藤はあの程度じゃない、 ある時、ふとそう思った。
世界最高のセカンドを目指せばいいじゃん。
ヤクルトの名手宮本もオリンピック予選ではセカンドだった。
うまかった。
ショートでは、これより上の幅は少ないけど、
セカンドなら上手くなる余地がもっともっとある。
もっともっとうまくなって、最高のセカンド見せて欲しい。
そう思った。
Jan. 2004 by Kimichan
六 ほーむ
めんばのことほーむ

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